まちづくり 視察研修 松代観光 地域活性化

 庭園都市松代の調査 

  昭和56年、長野市は東京大学大谷幸夫教授に依頼して松代の馬場町、代官町、表柴町三町の伝統環境保全のための調査を実施しました。そのとき大学院生であった東京大学西村幸夫教授が主任となって「庭園都市松代」という報告書をまとめました。神田川のから取り入れた水路網が発達し、各家庭に池を配した庭があり、周りの山々を借景にした庭園を含めて松代全体を「庭園都市」として伝統環境の保全が提言されました。 それを受けて長野市は昭和57年信州大学工学部の松本直司教授に長野市伝統環境保存条例を制定するための追加調査を依頼しました。昭和58年、長野市伝統環境保存条例を制定し、松代の馬場町、代官町、表柴町三町を指定。200万円を限度に池や水路、家屋、門塀の保全にかかる経費の補助をするようになりました。その後竹山町を指定区域に追加して今日に至ります。

武家屋敷のお庭拝見

 NPO夢空間が平成13年6月に発足して、潜在している地域の文化遺産に光を当てて行く中で、 一番初めに取り組んだのが、その年の9月に開催した「武家屋敷地域のお庭拝見」です。

一日だけ、お庭を拝見させていただきたいとお願いにあがって10軒のお宅がお庭の公開をしてくださいました。信毎で写真入で事前報道をしてくださり、 はじめてのお庭拝見には長野県中から300人を越える参加者が集まりました。あまりの反響の大きさに驚くとともに、参加者の「松代はすばらしい、こんなにいいところなの」という声に、主催した夢空間のメンバーも、松代のもつ潜在的な力を再認識することが出来て、その後の活動へのはずみとなりました。以後、毎年秋にお庭拝見を開催し、公開してくださるお宅も30軒ほどに増えていきました。平成18年からは春のお庭拝見も実施するようになり、平成22年5月のお庭拝見で15回目となります。今では春秋二回のお庭拝見は、松代散策の人気ツアーのひとつになっています。

信州大学農学部造園学科佐々木邦博教授との連携

平成13年に第一回のお庭拝見以来、松代の庭園の調査をしている信州大学農学部造園学科佐々木邦博教授との連携が深まり、ゼミ生により参加者にお庭拝見に対する印象などのアンケート調査を継続実施していただいております。

この間、庭園都市松代への評価が高まり、平成20年には四庭園が国の登録記念物に指定されました。

 こうした取り組みを経て、NPO夢空間では地域で庭園を守り支えていくための組織作りに取り組んでいます。

「信州松代お庭を愛する会」発足のご案内  平成21年5月30日

 日頃、「お庭拝見散策会」へのご協力をはじめ、まちづくり活動へのご支援に心から感謝申し上げます。おかげさまで、信州松代のまちづくりは、地域のみなさんの熱意と行政の後押しによって、「ゆったりと時(とき)の流れる城下町」の面影を残した街並み整備が徐々にではありますが進んでおり、町内外からの関心や評価も高まっております。 特に、全国にもめずらしい泉水路でつながった庭園群は、松代のまちの品格を高め、「庭園都市・松代」の骨格とも言える貴重なまちづくりの要素となっております。これらのお庭は、真田十万石の城下町時代から、お庭のお宅はもとより、地域のみなさんの「泉水に対する深い愛着」、「美しい物を追求する心」、「生き物を育む努力と誇り」、「簡素な暮らしの中にも豊かな生活文化を求めてやまない合理的な探究心」など、まさに松代の心によって守り、育てられてきたものだと思います。 松代の泉水庭園は、まさに地域の「生きた文化遺産」であり、私たちになくてはならない大切な環境資源です。このような泉水庭園を骨格とした松代のまちづくりは、今、各地でまちづくりに取り組む人たちからも注目される貴重な宝物であると思います。 このような松代の財産を保存し、維持していくためには、個々のお宅の努力だけでは困難な事態も生まれており、また大勢のみなさんの共同の知恵と努力が求められる課題も明らかになっております。そこで、松代のお庭を愛し維持発展を願うみなさんの力を合わせて、今後の取り組みを進めることが必要ではないかと考え、お庭関係者の緩やかな会の設立が平成21年5月30日に発足いたしました。 この会では、当面、以下のよな事を考えております。

①各お庭のお宅のお話を交流し、悩み、楽しみ、知恵などを共有する。

②先進地の事例ややお庭の歴史などを学び、松代のお庭への認識と確信を深めるとともに、今後の課題を明らかにしていく。

③「庭園都市・松代」のまちづくりの推進、とくにお庭のお宅個々の問題ばかりでなく、泉水路の再生整備など松代の地域の課題としてのお庭の維持・発展をめざして、共同の取り組みを行い地域や行政へのはたらきかけを進めていく。

④その他 つきましては「信州松代お庭を愛する会」の趣旨に賛同いただけましたらご参加ご協力の程よろしくお願いいたします。 

信州松代のお庭を愛する会  電話026-278-1277

長野市松代町伊勢町548−1NPO夢空間事務局内

6月15日
信州松代で開催し
予想以上の参加者が殺到した
武家屋敷のお庭拝見
群馬から駆けつけてくださった
希望の河さまがさっそく
ブログでお庭拝見の様子をルポしてくださいました。
希望の河様によるお庭拝見ルポ
     〃     その2
     〃     その3
     〃     その4
     〃     その5
     〃     その6
     〃     その7
希望の河さま ご遠路ありがとうございます。
2001年11月1日に開催された
武家屋敷秋のお庭拝見参加者によるお庭拝見ルポ
13年9月に初めて開催して以来
数えてみると
今回で9回目。
平成13年〜18年までは毎年秋に一回開催して計6回。
19年は初夏と、秋に開催し計2回
そして今回の開催となりますので
合計9回目の開催でした。
初年度は
10件のお宅が公開してくださいました。
信毎さんが写真入りで大きく事前報道してくださって
事前問い合わせが多くて100名の問い合わせが
あったところでお断りしたのですが
当日蓋をあけてみると
300名近くの参加がありました。
その時は10班に分けて対応しました。
その後は毎回100名程度の参加でしたが
平成19年の6月に初めて初夏のお庭拝見を企画
お庭所有者のご協力を頂いて開催。
200名を超える参加がありました。
このあたりからブレークの気配がありました。
そして19年秋には
新たに山野草が咲くお宅が公開してくださり
そのお宅のお庭を信毎さんが写真入りで事前報道してくださって
400人近い参加で大ブレークをしました。
今回は松代の4庭園が
国の登録記念物に答申されたのを受けて
信毎さんと週刊長野さんが写真入りで
事前報道してくださって
市民新聞さんでも参加者募集記事を
掲載してくださって
事前PRが行き渡り
約400名の参加となりました。
今回新たに公開してくださったお宅が
2件ありました。
下水道工事をしている地域は今回対象に
しませんでしたので
全体では30件ほどのお宅が
公開にご協力してくださっています。
年々ご協力くださるお宅が増えてきて
感謝です。
松代のお宝として
地域みんなで大事にしていきたいものです。
公開してくださったお庭所有者の皆様
本当にありがとうございました。

お庭拝見
2008年06月15日 松代散策
今日の武家屋敷のお庭拝見
事前の参加者数の読みはほぼ当たって
400名近い方が参加してくださいました。
300部作った資料に足りなかった時のために
100部追加したのは大正解でした。
朝8時受付開始。
信大農学部佐々木邦博先生のゼミ学生さんが伊那から
7名で応援に駆けつけてくださいました。
男性5名には駐車場整備をお願いし女性2名には受付を応援してもらいました。
8時〜9時の間に参加者が続々やってきます。
車で来られる方が多く信大学生さんが大活躍。
松代城前の踏切沿いの駐車場へ誘導していただいて満杯になったところで
殿町駐車場へ。
受付も大混雑でしたが事前にお願いした方々が要領よく対応してくださいました。
8時40分頃から第一陣は出発
結局9班に分かれてお庭拝見出発です。
終了後は
1時から2時まで松代支所で開催された
信大佐々木邦博先生の講演
松代の庭園登録記念物」にも
50名ほどの方が集まって下さり熱心にお話を聞いて下さいました。

お庭拝見
2008年06月06日 松代の文化財
象山神社があらためて
注目を集めています。
佐久間象山先生の生誕地に隣接して
建てられた象山神社このほど庭園が国の登録記念物にと
文化庁文化審議会から
答申を受けました。
松代の庭園が注目されたのは
昭和57年に長野市が
東京大学大谷幸夫教授に調査を依頼し
当時大学院生だった
西村幸夫先生(現東京大学教授)が
調査結果を「庭園都市松代」という報告書に取りまとめ
庭の池や、池に流れ込む水路を
泉水、泉水路と名付けたのが
始まりです。
横浜開港150年を来年に控え
横浜開港を提唱した佐久間象山先生の先見性が注目されることでしょう。
象山神社庭園

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NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会(NPO夢空間)のホームページです。
信州松代は古代から近代までの文化遺産が5キロ四方の地域にぎっしり詰まっている地域です。
特に真田幸村の兄真田信之が徳川幕府の命により、上田から松代に移封され、松代藩の初代藩主となって以来250年間、真田十万石の城下町として、真田氏が十代にわたって統治したため、真田氏伝統文化が今日まで色濃く残る町です。
昭和41年に長野市に合併して以来、長野市の中に埋没し、せっかくの文化遺産を活かすことができませんでしたが、平成5年に高速道長野インターが松代地籍に開通して以来、住民によるまちづくりが活発化し、行政の後押しを得て観光の町松代としてもクローズアップされてきました。
NPO夢空間では松代全体をまるごと博物館ととらえて、地域に潜在している文化遺産を一つ一つ堀り起こして光を当てて、磨きあげ全国に発信しています。このHPではNPO夢空間の活動内容についてご紹介しています。

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